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ミリオネアになれない“スラムドック”たち

 “スラムドック”はミリオネアになれるのか-。インドには数千年の歴史を持つといわれるカースト制度という枠組みが未だに残っている。バラモン(祭司)、クシャトリア(王族・武士)、ヴァイシャ(平民)、シュードラ(奴隷)。表向きは4つの階級が存在し、生まれながらに職業が世襲化されている。伝統文化の継承という意味において、代々職業の選択ができないことはプラスに働くこともあったといえる。

 しかし、この制度は実際には「色」に基づく明確な人種差別だった。西から侵入してきた肌の色の薄いアーリア人たちは、肌の色の濃いドラビィダ族を支配するため肌の色に従った階級制度を設け、それはヒンドゥー教と結びついて今でも強い影響力をもっている。カースト制度は長い歴史を持つが、決して特異なものではない。人種差別・階級意識はどこの時代・場所でも繰り返されてきたものだ。

 アグラーに向かう途中だったろうか。ふたりの女の子が私に近づいてきた。疲れきった目をしており、手を口にあててお金をねだってきた。わたしは、彼女たちがどの階級に属するか知らない。不可触民(ダリット)かもしれない。それでも、はだしであることや、その服装から二人が極端に貧しいことはすぐに想像がついた。インドではどこでも見る光景だ。ただ特殊だったのは、その女の子が双子であったことだ。男子が優遇される社会で、二人も女の子を育てるのはさぞ大変だろうな。わたしはポケットから小銭を取り出し彼女に渡した。

 小銭を渡したところで、何も変わらないことは誰でも知っている。自己満足だってことは皆知っているのだ。それでも、何かをしたいとふいに思うことはあるものだ。発展途上国の人々を「貧しくても幸せ」という人もいる。だが極端に貧しい人間が幸せでいられるのは、自分たちが貧しいことすら知らないうちだけだ。 その場を離れた私は、言葉にならない失望感に襲われた。
 

Twin Girls on the street 
Twin Girls on the Street

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