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STANLEY

Author:STANLEY
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シカゴは夏へ

 「日系人史」という、20世紀初頭からアメリカにわたった日本人の歴史を綴った本がある。ぱらぱらとめくってみると、あとがきにこんな事が書いてあった。
「極めて保守的といわれる日本民族のなかにあっても、支配する事も支配される事も嫌った人々がいた」

 「支配する事もされる事も嫌う人々」。何か興味深い表現だ。積極的に海外に出て行く人間が、必ずしも社交的または野心的な人間であるとは限らない。どこの国にも、大きな共同体、大きな組織から逃れて一人ゆっくりしたいと思う人間がいるものだし、並外れて強い好奇心から未知の世界に飛び込むものもいる。

 先日は、イギリス人の探検家がボートで太平洋横断中嵐にあい日本の海上保安庁の巡視船に救助されるというニュースがあった。本人は女性だそうだが、感性の異なる人間にとっては、冒険というのは不可解な行動だろうと思う。日本でも、まだ世界一周ブームは続いているようだ。10代後半から20代の若者が休学して、もしくは辞職してまで長期旅行にでている。そんな日本の若者たちは決まってFacebookやブログで旅記録を公開してくれていて、たまに楽しく読ませてもらう。自身は、17歳から一人旅行を始めたけれど、長期旅行はしたことがない。だから、相当の犠牲を払って世界一周旅行をする人間が1年、2年後に旅を終えて何を思うのか、に興味があった。

 幾つかのサイトを拝見して共通しているのは、「後悔はない」ということと「面白かった」ということだ。こうやって長期旅行に出る人間を「ただの道楽」と笑う人間もいるけれど、個人的には本人が楽しければ他人がとやかく言う問題ではないように思う。日本の会社で、「顔のない働き蜂」のようにせっせと働いている人間が、自分は「世の中」の役に立っていると思い込んでいるとしたら、それもまた大きな勘違いかもしれない。
 日本の良さを再確認したという人もかなりいる。なるほど、人間は良くも悪しくも「思い出にいきる生き物」だ。「思い出」は美化され、人は生まれ育った場所にしがみつく。長期旅行に出る日本人で、「日本」というゴールのある人は、本当の意味では旅人ではない。

 わたしが日本を離れてから3年が経とうとしている。3カ国目アメリカでの生活はまだもう少し続きそうだ。それでも、完全に「思い出」を忘れるのは不可能だ。こうして夏がやってくると、香港の熱帯夜や東京のセミの音を思い出す。アジアのあのうだるような暑さはここにはない。快適ではあるが、やっぱり少し寂しくもある。それでも、いざシカゴを離れる事になったら、やっぱりシカゴが恋しくなるんだろうなあ。

シカゴ夏


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